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2026.01.30
注文住宅に防音室は必要?費用・種類・設計を徹底解説

夜9時以降はピアノを弾けず、休日も「音が漏れていないか」と気を遣いながら映画を観る。音楽が好きな方ほど、そのような我慢を重ねているのではないでしょうか?
防音室があれば、時間帯や音量を気にせず、好きなときに好きな音を楽しめます。さらに注文住宅なら、設計段階から組み込むことで後付けリフォームより費用を抑えられます。
本記事では、これから防音室付きの注文住宅をお考えの方に向けて、種類・費用相場・設計時の注意点を解説します。
注文住宅で防音室|必要性とメリットは?

「防音室」と聞くと、プロのミュージシャンや音楽スタジオを思い浮かべるかもしれません。ですが実際には、心おきなく「音」を楽しみたい方にこそメリットがあります。
大音量で音楽や映画を楽しめる
帰宅するのが夜遅く、休日も家族が寝静まった後にしか自由に動けない方は少なくありません。こうした生活リズムの方にとって、「音を出せる時間帯」の制約は想像以上にストレスです。
防音室があれば、時間を気にせずに音を楽しめます。大音量で音楽や映画鑑賞を楽しんだり、ピアノなどを弾いたりしても問題ありません。
特に楽器演奏が趣味の方には、この点は大きな魅力でしょう。「音量を気にしながら弾く」のと「思い切り弾く」のとでは、演奏の楽しさがまったく違うからです。
近隣トラブルを未然に防げる
令和5年度の公害苦情調査(総務省・公害等調整委員会)によると、公害苦情の新規受付は全国で69,153件でした。
そのうち典型7公害は48,969件で、典型7公害の内訳では騒音が18,908件(38.6%)と最多です。このように、騒音トラブルは珍しいものではありません。
近隣との関係は、一度こじれると修復が難しいものです。引っ越すわけにもいかず、何年もストレスを抱え続ける人も少なくありません。
防音室は、こうした騒音トラブルへの不安を根本から取り除きます。「迷惑をかけていないだろうか」という心配から解放されるだけで、音楽を楽しむ気持ちが変わるはずです。
集中できる環境を確保できる
防音室には「音を出す」だけでなく、「音を入れない」効果があります。
Web会議中に生活音が入る、集中したいのに外の交通音が気になるといった悩みを抱える方に防音室はおすすめです。
オンライン商談や採用面接でも、静かな環境があればプロフェッショナルな印象を与えられるでしょう。
また、動画配信や音楽制作をする方なら、防音・遮音はさらに重要です。ノイズのないクリアな録音環境があれば、作品の完成度が格段に上がります。
注文住宅で防音室|主な用途は?
| 用途 | どのくらいの音? |
| ドラム | ジェット機のエンジン並み |
| グランドピアノ | マンションの隣戸に届くレベル |
| ギターアンプ | ピアノと同程度 |
| シアタールーム | 映画館の音量 |
防音室の用途は、楽器演奏だけではありません。目的によって必要な遮音性能が異なるため、まずは「何をしたいか」を明確にしましょう。ここでは、防音室の主な用途を解説します。
ドラム用防音室

生ドラムの音量は、ジェット機のエンジン音に匹敵します。一般住宅の壁では到底防ぎきれません。
さらに厄介なのが、床から伝わる振動です。空気を伝わる音だけでなく、キックペダルの振動が階下や隣室に響きます。
床を浮かせる「浮き床構造」が必須となるため、防音室の中でももっとも難易度が高い用途です。
ドラム用防音室についての詳細は、以下の関連記事をご覧ください。
ピアノ・音楽教室
グランドピアノの音は、RC造のマンションでも隣戸に聞こえるレベルです。木造住宅なら、なおさら対策が必要になります。
ピアノは低音から高音まで音域が広いため、周波数帯に応じた設計が求められます。特に低音は壁を透過しやすく、「高音は防げたのに低音が漏れる」というケースが珍しくありません。
ドラムと同じく、ピアノ用防音室の費用・設計は関連記事をチェックしてみてください。
レコーディングスタジオ
自宅で本格的な音楽制作をしたい方には、スタジオ仕様の防音室が向いています。
ギターアンプを通した演奏はピアノと同程度の音量になります。バンド練習やボーカル録音も想定するなら、音量対策に加えて複数人が入れる広さも確保しておきたいところです。
シアタールーム
映画や音楽ライブを大迫力で楽しむシアタールームも、人気の用途です。
映画館では100dBを超える音量で作品を上映しています。自宅で同じ体験を再現するには、同程度の遮音性能を誇る防音室が必要です。
特筆すべきは、サブウーファーの低音です。20〜80Hzの超低音域は壁や床を振動させ、隣室だけでなく上下階にも伝わります。
夜、映画を観ている間に家族が眠れるようにするには、浮き床構造や二重壁による低音対策が欠かせません。
注文住宅で防音室|設置するデメリットは?
防音室にはメリットだけでなく、導入前に理解しておくべき点もあります。
初期費用が高額になる
ユニット型でも100万円前後、本格的なフルオーダー型では500万円を超えることもあります。費用感からわかるように、決して安い買い物ではありません。
ただし、新築時に設計段階から組み込めば、後付けリフォームより割安になります。
換気・空調設備が必要になる
防音室は気密性が高く、換気と空調を考慮しないと「夏は蒸し風呂・冬は結露」といった状態になります。
さらに通常の換気扇では音が漏れるため、防音仕様の換気システム(ロスナイなど)が必要です。エアコンの配管穴も、遮音性能を損なわない設計が求められます。
こうした設備費用も、予算に含めておくことが大切です。
注文住宅で防音室|種類と特徴は?
| 比較項目 | フルオーダー式 | ユニット式 |
| 施工方法 | 部屋を防音仕様に改造 | パネルを組み立てて設置 |
| 遮音性能 | 高い(専門設計で大音量にも対応) | 中程度(ピアノ・ギター向き) |
| 空間効率 | 部屋をフル活用 | 一回り狭くなる |
| 移設 | できない | できる |
| 向いている人 | 新築・持ち家 | 賃貸・転勤の可能性がある方 |
防音室は大きく2つのタイプに分かれます。それぞれの特徴を比較してみましょう。
フルオーダー式防音室(建築一体型)
フルオーダー式は、部屋そのものを防音仕様に改造するタイプです。壁・床・天井を一体で設計するため、空間を最大限に活用できます。
構造は「浮き構造」と呼ばれる二重構造が基本です。既存の壁・床・天井から独立した「部屋の中の部屋」をつくることで、振動の伝達を遮断します。
ピアノや管楽器には十分対応でき、ドラムなど大音量の楽器を検討する場合は専門業者への相談が必要です。
デメリットは、建物と一体化するため移設できない点です。持ち家で長く住む予定の方に向いています。
ユニット式防音室(組立型)
ユニット型の防音室は、部屋の中に「箱」を設置するタイプです。6畳の部屋に置いても、使えるのは4〜5畳程度になります。天井も低くなるため、圧迫感を覚える方もいるでしょう。
注文住宅なら、設計段階から防音室のスペースを確保できます。居住空間を犠牲にせず、十分な広さの防音室を作れるのが魅力です。
注文住宅で防音室|設置費用の目安は?
| タイプ | 広さの目安 | 費用目安 |
| ユニット型 | 1.5畳 | 80〜100万円 |
| ユニット型 | 3畳 | 160〜200万円 |
| フルオーダー型 | 8畳 | 500〜800万円 |
設置費用を抑えるなら、後付けより新築が有利です。後付けリフォームでは壁や床の解体・再構築が必要になり、費用が割高になります。
新築の中でも、注文住宅ならさらにコストを抑えられます。設計段階から防音室を組み込むことで、構造躯体と一体施工が可能です。
また、注文住宅なら「段階的な施工」を検討できます。これは、最初に躯体工事だけを完成させ、防音内装は住み始めてから整える方法です。
躯体は後から変更できないため、最初に基本構造を作り込むことになります。
防音室の費用について詳しくは、以下の記事をご覧ください。
注文住宅で防音室|設計時のポイントは?

防音室の性能は、設計段階でほぼ決まります。完成後の調整は難しいため、専門家に相談しながら進めましょう。以下、防音室における設計時のポイントを解説します。
建物の構造を選ぶ
| 構造 | 遮音性能 | 特徴 |
| 木造 | 低め | 低音が透過しやすい |
| RC造 | 高め | 壁の重さで音を遮断 |
木造で高い遮音性能を確保するには、防音室の中にさらに重い構造体をつくる必要があります。費用がかさむため、コスト面では不利です。
一方、RC造(鉄筋コンクリート)なら建物自体に遮音性能があります。追加工事が少なく、同じ予算でより高い性能を実現できるのが魅力です。
遮音等級(Dr値)を考慮する
| 等級 | 目安 |
| Dr-55以上 | プロのレコーディングスタジオ(専門設計が必要) |
| Dr-50 | グランドピアノ(夜間演奏OK) |
| Dr-40 | アップライトピアノ・ギター |
| Dr-35 | 声楽・軽い管楽器 |
防音室の性能は「Dr値」という指標で表されます。これは数値が大きいほど遮音性能が高くなります。
ドラムなど振動をともなう楽器は、遮音等級だけでなく防振対策も重要です。一般的な住宅用防音構造では対応が難しいケースもあるため、専門業者に相談することをおすすめします。
なお、夜間演奏を考えている方は、Dr-50以上の防音室がおすすめです。
今は夜間演奏を想定していなくても、将来的に「夜も弾きたい」と思うかもしれません。
防音性能は後から上げることが難しいため、最初からワンランク上のスペックを選ぶと失敗しにくくなります。
換気・空調システムを計画する
防音室は気密性が高いため、換気・空調設備は必須です。
通常の換気扇はダクトから音が漏れるため、吸音ダクトを備えた熱交換型換気扇を採用してください。また、後付けは音漏れの原因になるため、設計段階で計画に組み込むのがポイントです。
まとめ|注文住宅なら理想の防音室を実現できる
防音室は「あったらいいな」で終わらせるには惜しい設備です。音楽や映画を楽しみたい方、静かな作業環境が欲しい方にとって、暮らしの質を大きく変えてくれます。
新築時に計画すれば、後付けより効率的に導入できます。「いつか防音室を」と思っているなら、注文住宅を建てるタイミングで検討してください。
守谷市・つくばみらい市で防音室のある注文住宅をお考えの方は、お気軽にご相談ください。音のある暮らしを、もっと自由に楽しめる住まいをご提案します。
社名:株式会社壁工房
本社所在地:〒300-2445 茨城県つくばみらい市小絹126-5
建設業者許可番号:茨城県知事許可-第035753号
つくばみらい工場
〒300-2346 茨城県つくばみらい市青木350-2
Tel 0297-21-7855 Fax 0297-44-5150





